HI-TEC-C。

僕はまた、恐ろしいものを発明してしまったようだ……。


極細ボールペンとして知られるハイテックC。しかし、このアイテムに疑問を抱かれた方も多いのではないだろうか。
「なんでこんなに細いんだよ」
「おいおい、落としたら一発でアウトかよ」
「俺の丸付けのスピードに追いついてくれないよ」
僕は今日、これら不満な点を一挙に解決してくれる裏技を発見した。名づけて、「ハイテック蘇生法」。あまりにも有益な情報のため、パイロットに目をつけられ、僕が消されてしまうという可能性も考えられたが、僕は、ハイテックが生き返るなら、自分の身などどうなってもいいとすら考える。よって今日、これを公の場で紹介することにした。


使うもの。
落として先がつぶれてインクの出なくなったハイテックC。
ラジオペンチ。


まずハイテックを分解して、インクの部分を取り出す。次にラジオペンチを使い、金属部分をインクから抜き取る。この際、金属部分をとったからといってインクが吹き出る心配はない。安心して、大胆かつ繊細に抜き取って欲しい。
抜き取ったら、金属部分に注目して欲しい。この金属部分はさらに二つのパーツに分けることが可能だ。ひとつはつぶれて引っ込んでしまった金属、もうひとつはそのつぶれた金属を隠していた金属だ。今回、蘇生するにあたっては、ひっこんでいた細い金属は無用なので、抜き取って捨てる。
のこったもう一つの大きいほうの金属を、ラジオペンチでつまんで、インクとくっつける。
しかしこれだけではインクはでない。さて何をすべきかというと、インクの金属のついてない側から息を吹き込めばいいのだ。そして、先端からインクがにょっと出てきたら、成功だ。おめでとう、これで君のハイテックは生き返った。


この蘇生法を行うにあたって、「文字が太くなった、どうしてくれる」などといった苦情は受け付けません。
つーか、つぶれたほうの金属をうまくひっぱりだせば、普通にまた使えるようになるかもしんないと思った。それをやりたいひとはやればいいと思うけど、あの細さゆえに、ちょっと力を入れるとすぐ穴つぶれるから、ラジオペンチで引き抜く際にはよく注意してね。