ノルマ人間。

実際ね、みんなゲド戦記をバカにしすぎなんじゃないのかな。まあここでいうみんなっていうのは、ネットでゲド戦記を批判してる人のことであるんだけど、もはや僕は「みんなつまんないっていってるし俺もつまんないって言ってみようかな」みたいなムードさえ感じる。
僕は読書しても感想なんててんで湧かないような、作品の良さがわからない駄目な人間だけど、果たしてそんな駄目な作品があるというのだろうか。


と、ここまで書いて、なんでゲド戦記を擁護してるのかと思った。なんか昔から僕は、駄目だといわれてるものを擁護する傾向がある気がする。逆に良いんじゃないの? って。
でもその「逆に」っていう考えは、そもそも非難されていなければ出来ない考えで、実際に良く知りもしないで擁護しようとする僕は、すでに非難している人と同じことしかしていないんじゃないだろうか。ただ単に非難されているから擁護したくなってみた、ってだけだ。
駄目だっていわれてると、自分のことのように感じてしまうのかもしれないね。誰も僕の擁護なんて求めてないのに、ついつい反論したくなる。
キモイ正義感のようだね。