頭悪いのに書くから。

灰羽連盟っていうアニメ見ました。すっごく灰羽でしたね。あほみたいな感想を書くと、おもしろかった、です。序盤はすんごく退屈な感じで、1話目みただけで見るのをやめようかと思った僕ですが、最後まで見た今となっては、すごくおもしろかったです。僕はこういった作品を見るとすぐに感想を書きたくなってしまいます。しかし――これは周知の事実ですが――僕はアホなので、まともな感想や考察なんてものは書けません。でも書きたくなってしまうんです。だからこんな日記が続いているんだなと考えることもできますし、「へー、頭の悪い人ってこういう文章書くんだー。」と馬鹿を理解するためのひとつの材料として笑いながら読まれてもかまいません。とにかく僕は灰羽連盟の考察を書きます。というわけで以下ネタバレ含みます。見てない人は先にアニメを見てね。逆にもう見たことがある人は見ないほうがいいかもしれません。僕にだって人間としての尊厳というものがありますから、あんまり馬鹿にされるのは好きじゃありません。となると僕の考察は見られてはいけないということになります。こうして僕の今日の日記は誰にも見られないために書かれるのでした。

灰羽とは。

死んだ人間は天国か地獄にいくといいますが、この灰羽のいる世界は、そのどちらでもない死後の世界なんだと思います。灰羽は僕らのいるこの普通の世界で死ぬのと同時に、灰羽の世界に生をうけます。死ぬ間際の夢を見つつ。そして彼女らは愛を知るためにこの世界に生きるのです。

灰羽の定義。

灰羽たちは白でも黒でもない、灰色の羽を持っていますが、これは白い羽をもつ天使でもなく、黒い羽を持つ悪魔でもない、中間である、という意味の灰色なんではないでしょうか。彼女らは天使にも悪魔にもなれなかった、できそこないの、灰羽なんです。
死ぬ必要なく死んでしまった人間が、灰羽になります。自殺や虐待や飢餓でなくなってしまった場合がそうです。たとえばラッカは投身自殺したのでしょう。虐待や飢餓は、年少組と呼ばれる子供たちの多さからわかります。子供が自殺するとはあまり考えられませんので。

罪付きと旅立つ方法。

すべての灰羽は死ぬ必要なく死んでしまったのですが、その死の内容には個人差があります。ラッカもクウも同じく空に関わる夢を見ましたが、ラッカの場合は自殺であり、クウの場合は自殺ではありませんでした。クウはおそらく高いところから落ちたのでしょうが、自殺しようとして落ちたのではなく、誤って落ちてしまったのでしょう。たとえばマンションのベランダなんかから。ですからクウはそれほど悲しみにくれて死んだ、というわけではありませんでした。したがってクウはオールドホームでしばらくみんなと暮らし、仕事をするうちに愛を知り、自然と心は満たされ、やがて旅立ったのです。旅立った灰羽は天使になります。天国へと旅立つのです。
しかしラッカの場合はクウほど簡単ではありませんでした。自殺するほどの悲しみをもって死んだのですから。悲しみは心を暗くさせ、やがて羽を黒く蝕み、悪魔のそれに近づけます。深い悲しみから逃れるには、誰かに救ってもらうほかにありません。ラッカは夢にみた鳥を思い出し、自殺するときに自分を引きとめようとしてくれた意思の存在に気がつきます。その誰かの優しさは、ラッカの深い悲しみを癒し、羽はまた灰色に戻ったのです。
このように、自殺でもしない限りこの世界で過ごすだけでいずれ悲しみは消え、愛に満たされ、天使になれます。しかし自殺者の場合は、生前の悲しみを癒さないでは天使にはなれません。もし悲しみが癒えぬままその時が来てしまえば、羽も光輪も失い天使にはなれず、かといって悪事を働いたわけでもないので悪魔にもなれぬ、中途半端な存在になってしまいます。あの話師がそうです。

灰羽以外の人間について

灰羽たちが暮らす町は高い壁に囲まれています。果たして外の世界にはなにがあるのでしょう。
きっとそこには世界が広がっています。何があるのかと聞けば、答えはきっと世界です。僕たちにとっての宇宙と同じようなものです。空のずっと向こうには何があるの、と聞けば、そこには宇宙がある、と答えるでしょう。それと同じことにすぎません。
壁にまつわる神秘的な話を聞けば、あの壁は神の支配下にあるんだと考えるほかにありません。同時にあの町に住む人間たちも、僕たちとは似て非なる存在で、神に管理された人間なのです。そもそも壁の内側は、すべて神が灰羽のために創った空間だと考えて間違いないと思います。灰羽は神の厚意であの町に招待され、愛を知るチャンスを与えられるのでしょう。

終わりに。

灰羽になるとき、わきがだとか多汗症だとか、そういった身体的特徴は引き継がれるのでしょうか。
あと、ラッカさん僕と付き合ってください。