シャワー浴びながら考えた。

普段はツンツンしてて、「死んじゃえ」なんて言ってきて、僕はそれをあははと笑うんです。そんな僕を見て、さらに頬を膨らませちゃったりなんかして。
僕がひどく落ち込んでいるとき、うっかり「そうだね、死んだほうがいいよね」なんて言ってしまいます。すると驚いたような顔をして、目をさまよわせて、困ったそうなそぶりをみせます。「そ、そんなことない」。それでも僕が何も言わずにいると、目を潤ませて僕を見つめてすがるように「死んじゃえっていうの、うそだから」。
落ち込んでいた僕でしたが、そんな様子を見ているとなんだか心が温かくなってきて、でも何か声をかけるのももったいない気がして、開きかけた口をつぐみます。するとますます困ったようにおろおろし始めるので、今度は逆に声をかけてあげないのがひどいことであるように思えてきて、「なーんてね」って僕は言うんです。すると「も、もう! えふてむなんて死んじゃえ!」。すかさず後ろを向いて顔を拭ったように見えたのは僕の気のせいかな。
いつの間にか仲良く(?)なって、一緒にいるのがなんでもなくなって、むしろその時間がなんとなく心地よくて。
もしかしてこいつ、僕のこと好きなんじゃないかな? なんて思いながら、だらだらとそんな時間を過ごす。
これが幸せ、ってやつなのかな。なんて。


死にたい×100