今日も疲れたけど。

気がついたらこんなにも月日は経っていたのですね。そういえば浦島太郎は竜宮城からかえってきたものの、たまてばこを空けることによって、竜宮城で経過した月日を取り戻し、一挙におじいさんになってしまいましたよね。僕は思うのですが、昔でも現在でもお年寄りが一人で暮らすのは非常に大変ではないでしょうか。たまてばこを空けておじいさんになってしまったばっかりに、ろくな生活もおくれず路頭に迷ってしまったに違いありません。ここで思い当たるのは、竜宮城から帰るときの「もう少しゆっくりしていらしたら?」という海の中の人の言葉。その言葉を振り払って浦島は帰ってしまいましたが、もし、そのまま遊び続けたらどうなっていたでしょう。きっとその間も地上ではすごい年月が流れ、浦島が飽きて帰ったころには、想像することもできないような未来になっていることでしょう。とりあえず砂浜がなさそうです。亀さんに運ばれた先はコンクリートの上。何がなんだかわからずに呆然としていると、不思議な格好をした人々が好奇の目で見てくる。その奥では銀色に輝くものが規則正しく走り回っている。きっと浦島は現実を受け止められずに、中の人からもらった玉手箱を開けば元通りになるに違いないと思うでしょう。そして玉手箱を開けてみると、一瞬の間に浦島は白骨化してしまう。地上で過ぎ去った年月は彼の寿命に対してあまりにも長すぎた。
つまり、今日僕が言いたいことは、そういうことです。