あむあい人間。

やっと土曜日までやってきたのに、なんかすごい死にたい気分だ。僕ってやっぱりおかしいぞ。社会に不適格なだけじゃなく、そもそも人間不適格者なんじゃないだろうか。人間でないのに「者」というのもおかしな話だが。僕はなんで僕が生きているのか心のそこから不思議でならない。死んでないから生きているといえばそれまでだけど、生きるっていうのは目的あってこそのことなんじゃないのか。目的も無く生きるなんてそれは死んでいるのとなんら変わらないように思える。前になぜ僕が生きているのか考えたことがあるけど、それは死ぬと家族や親族に迷惑がかかるからという結論に僕の中では落ち着いた。じゃあそれが生きる目的なのかとも思ったけど、むしろそれは死なない理由であって、家族や親族に迷惑をかけないことが目的ではない。では何か別の生きる目的を探す必要がある。ところが僕には夢も無ければ希望もないのだ。そりゃ、お金持ちになれたらいいななんて思うことはあるけど、おそらくそれは無理だろう。お金持ちになるには、勉学に励み給料の良い職種に就くか、人脈やコネで高い身分になるか、良い目と良い経営センスで新しい事業を開拓していくとか、大方そんなことが挙げられるだろう。もちろん僕には優秀な頭脳がないし、根性も無く、人間関係は苦手で、時代を先駆けるようなセンスもない。お金持ちになるための要素が無いのだ。パスタだけでミートソーススパゲティを作れというようなもの。まず無理。ではお金持ちにならなくても、それなりに勉強して普通の会社に就職すればいいじゃないかと考える。まあたぶん僕はそうすることになるんだろう。でもそれで、そのあとどうするんだ。まともに友達も作れないような僕にいったいどんな未来があるというのだろう。就職したとしても、そこでまた僕は今と同じような気持ちで生き続けるんだろう。それってなんか楽しいのかな。そう、つまり希望が無いんだ。生きてても良いことなんて全然ないのに、これ以上生きてる意味あんの? って思う。ドラクエでレベル上げしてると思えばいい。ただそのドラクエはバグってて、いくら経験地を稼いでもレベルが上がらない。そんなの意味ないだろ? だから電源を切りたくなる。だけど隣でその様子を見ている人がいて、その人はレベルが上がるのをすごい楽しみにしている。そうなれば僕は不毛だとわかっていても電源を切るわけにはいかない。このゲームはバグってて、いくらやってもレベルは上がらないんだよ、なんて説明は僕にはできない。死ぬというのは、その電源を切るのと同じように簡単でいつでもできることなんだろう。ただそのゲームの電源を切ったあとに、その人がどんな表情をするのか考えると、僕はおそろしくて何も出来ない。だからといって何もしない。ああいったい何をすればいいんだ。ほんともう、この単調で苦痛ですらあるレベル上げをやめたくて仕方ない。