幽体離脱始まった。

そろそろ幽体離脱でもしようかなと思ったのが二日前。そして恐ろしいことに、それから二度目の睡眠で幽体離脱っぽいことしました。ほんとびっくり。でもたぶん、「幽体離脱をした」っていう夢だと思います。っていうか夢なんです。だって離脱したとこ僕の部屋じゃなかったし。でも起き上がって、振り返るとそこに自分が寝ていたときの感動はなかなかすごい。ということで、その夢のレポートします。あくまで幽体離脱っぽいこと、のレポートです。
まず、幽体離脱するには普通に寝ただけじゃだめだ、と思いました。だから時計の秒針の音に注意を払うことにしてみたのです。
チク……チク……チク……チ…………。
うん、無理なんです。気がつくと気持ちが別の方向に傾くのです。ああ、明日学校だなあ、とか、そんなことを考えてしまいます。寝るだけならそれでいいんですけどね。
そこで秒針は諦めて、心を無にすることにしました。無、今僕の心は無なんだ。なにもない。そうなあんにも。
……。
と、ここでしばらく記憶が途絶えた感じがするのは否めません。おそらく、寝たんだと思います。しかし事態は突然に起こりました。
ドンッ……ドンッ……ドンッ……。
頭の上のほうで、まるで床を叩くような衝撃が起こり始めたのです。一度ドンと鳴るたびに体全体が揺れます。そして僕はこう思ったのです。「あー。これが朝で、おにいちゃん起きてーって妹が布団叩いてるならいいんだけどなあ。」僕には妹属性はないんですが、シチュエーションがそう思わせたのでしょう。冷静に考えるとすごくホラーな展開ですが、僕はあほなので気にしません。
ドンッ! ドンッ! ドンッ! ガタガタガタガタ……!
しかし段々と勢いをまし、ついに揺れのせいで寝ていることすら困難なのではないかと思い始めたとき、僕は正気を取り戻し、「あっ! これ幽体離脱じゃん!」って気がつきました。その頃にはどこから聞こえるのかもわからない女の笑い声が僕の聴覚を支配していました。ここらへんめっちゃホラーだと思うんですが、幽体離脱への期待が故に、幻聴まで聞こえてきたぜ! やっほう! と喜んでいました。
僕はここだ! と思うタイミングで体を持ち上げました。体はまるで全身筋肉痛であるかのように重く、起き上がろうと強く念じると、目まで覚めてしまいそうでした。それでもなんとか体をおこし、僕が背後に見たのは、まぎれもない僕の姿でした。
ものすごく幽体離脱成功じゃん! と思われるかもしれませんが、その僕がみた僕は、布団で眠っていて、頭が布団からはみでてました。でも実際には僕はベッドで寝ているので、頭が布団からはみでることはありません。ここらへんが非常に残念ではありますが、この体験が夢であることの証明になります。
しかし離脱できたと思った僕は、そんなことは露知らず、なにか起床後に僕が本当に幽体離脱したことを証明できるものを残さねば、と思いました。そこで、机に置かれた紙に、「りだつ」と書いてみました。(ちなみにその部屋は僕の部屋じゃないまったく知らない部屋でした)。そうしている間にも、意識はすぐに覚醒して、うっかりすると目覚めてしまいそうな感覚です。これはまずい。結局なにもしてないじゃないか。あせった僕は、浮遊してみることにしました。幽体離脱なんだしそれくらいできるだろう、と思って強く念じると、案外あっさり足が浮かび、僕は浮遊する、という運びになりました。
ただそこで僕の意識は薄れていき(覚醒?)、気がつくとベッドの上にいたのです。


あ、これってめちゃくちゃ夢ですね。サーセンwwwwwwwwwwww