おめでとう、ftemは進化した。

世の中には、「コリン性蕁麻疹」というものがあるそうです。コリンという言葉にひっかかった方もいるかもしれませんが、そうなんです、「コリン星」なんです。ある有名人の出身星ですね。
数々の欠点を惜しげもなく所有する僕ですが、蕁麻疹を持ってる人と比べたら全然マシなんじゃないかと思ってるんです。何で蕁麻疹なのかというと、多分比較的身近な病気で、痒さや痛さに苦しんでいる人について他の病気の人より認識があるからなんじゃないかと思います。特に小さい子供が蕁麻疹で苦しんでるイメージがあるので、余計に可哀想に感じていたんです。


うん、そうだったんです。でも、どうやら、僕はコリン性蕁麻疹なのではないかと思いましてね。
いやわかんないんですけどね。僕にとっては普通のことだったのに、まさかその症状がコリン性蕁麻疹とかいって、なぜか蕁麻疹という言葉が入っているということに驚きを隠しきれません。
コリン性蕁麻疹というのは、発汗の刺激による蕁麻疹なんだそうです。でましたよ、「発汗」というキーワードが。僕の体から出る汗はいったいどれだけ僕を苦しめれば気が済むんでしょう。
アセチルコリンという化学IIみたいな名前の物質が関係しているとか、まあ、詳しいことはよくわからないんですが、熱い風呂に入ったり辛いもの食べたり緊張したりして汗をかくと、うおおー! かゆい! 体中がピリピリする!! と、なるのがコリン性蕁麻疹なんだそうです。おいおい、それって普通なことじゃなかったのかよ。


僕は特に頭が痒くなるんです。だから、「頭上手く洗えてないのかなあ」とずっと思ってました。不潔だから、不潔な成分と汗が結合して何らかの化学反応を起して皮膚を痒くさせているのではないかと。頭を洗う方法について調べたりして、改善させようと思っても、どうにも治らないんです。それでよく考えてみたら、頭が痒いときは、背中とか、そういうところもみんな痒いな、って思い当たったんです。「そうか、僕はゴミなのか。だから体中痒いのか、そうかそうか」と納得していました。
でもまさか一応毎日シャワー浴びてますし、そんなに体中不潔なわけありませんから、他の人も痒いときはあるんだろうけど、根性で耐えてるんだろうな、って思っていました。
いやーでもやっぱり、ちょっとおかしいな、とも感じていましたね。夏場は学校行くまでに坂があるんですけど、そこでどうしても汗かいちゃうんですよね。僕はそこらへんの道に差し掛かると、頭は痒いわ背中も痒いわおなかも痒いわ足も痒いわで、全身に何か一種のオーラのようなものを感じながらペダルを漕いでいたんですが、他の人はそういうそぶりをまったくみせないんです。だから僕はいつも他の人を尊敬していましたよ。こんなに痒くなるのに、この人たちは、人の体を掻く動作が他の人にとって不愉快であろうことを考慮して我慢してるんだろうな、とね。それならばと思って僕も極力我慢してはいましたが、やっぱりマジで痒い。髪をかきあげる動作に見せかけながら頭かいてました。思い返すだけで体がうずいてきます。


でも夏場はある意味それだけでよかった。この症状は温度の変化率が重要なファクターであるような気がします。冬になると、寒い屋外から暖かい屋内に入るとか、寒いからちょっと熱めのシャワーを、なんて時に、ものすっごく痒くなるんです。コリン性蕁麻疹というものがあると知った今だからこそ書きますけど、あの痒さは実際半端ない。ラーメンとか食っても駄目です。あれ熱いから。さらにそれが辛口だったりすると、もうフィーバーですよ。痒さ順に並べるなら、
熱い風呂>辛いもの>熱いもの>気温変化
といった感じですかね。熱い風呂に入ると発狂しそうになります。あー痒い。想像するだけでも痒い。


あと年中恐ろしいのが緊張性の発汗です。よく気の弱い人の話でありますよね、例えば授業中に、「次自分が当たると思うと、心拍数あがって汗かいちゃう」っていうの。あのときの痒さもかなりキテますね。おまけに過敏性腸症候群とかいうあのファッキンな症状も加わるもんですから、緊張したときなんて本当に地獄ですよ。脇汗垂れるわそこから変なにおいがしてくるわ手がじっとりとするわ心臓の音がやたら聞こえるわお腹が痛くなるわ体が痒くなるわで。
入試で緊張しないことを祈るのみです。あの季節はすごく寒いから室内外の温度差にも気をつけねば。


医者いこ。