アニメは結構時間を食う。

小説ばかり読んでいたら、アニメ見る暇がなくなっていたようです。これはイカンと思って録り溜めしといたアニメを一気に消化したのです。いつものように自己満足でしかない感想でも書こうかと思ったのですが、放送日から離れていて、時代に後れているような気がするからやめます。ただ一つ言うなら、H2Oは結局面白かったのです。次回の最終話が楽しみです。
さて小説ばかり読んでいるといいましたが、何を読んでいるかというと、村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』という本を読んでいます。本屋に行って、「村上春樹って聞いたことあるな」と思って選びました。僕は普段から本を読むタイプの人間ではありません。大学へのこの微妙な長さの準備期間が僕に本を読ませたのです。
読んでみるとこれが面白い。それはインクで印刷されたただの文字にすぎないのに、次々と情景が浮かんでくるのです。信じられません。何でこんな文章が書けるのでしょう。料理をするのも散歩をするのも、どれも主人公本人にしかわかりえないような情景描写をするのです。村上春樹の頭の中には、本当に小説の中の世界があって、そこを縦横無尽に動き回ることができるのでしょうか。またその情景描写の表現が素晴らしい。ぼうっとして生きている僕には想像もつかないような感受性を持って書かれた文に、僕は溜息を吐くしかありません。同じ地球上にいるはずなのに、村上春樹と僕の生きている世界は全く違った世界であるようです。
それで肝心の中身のほうはといいますと、わかったのかわかってないのか、それもよくわかりません。話の大まかな流れはわかりますが、深いところまで理解できているかどうかというと、きっとできていないだろうなあと思います。まだ途中までしか読んでないので、それもあるとは思いますが、最後まで読めばわかるというものでもないでしょう。
そんな僕は今、井戸に入りたいような心境です。読めばみなさん入りたくなるんじゃないかと思います。なかなか長いお話なので、気軽に読もうとは思わないでしょうが、きっと楽しめると思うので是非読んでみてください。