ポジティブに、幸せのために

ただ死にたい。
僕はやっぱり人が苦手なんです。たとえどんな人であろうとも、ずっと近くにいつづけたとしたら、僕は苛立ち、疑い、体を疲労しつくしてしまうのです。本当に疲れてしまうのです。
これは昔からそうなのです。生来僕はそういう人間なのです。たとえば小学校の中学年であった時分、僕にはよく遊んでくれる友達がいました。学校ではもちろん、放課後にも、そして休日にも。僕にはそれが本当にうっとうしかった。遊びに誘ってくれる電話のなんと僕を憂鬱にさせたことか。あまりにもたくさん遊ぶものですから、それはいつも近くにいるのと同じようなことになり、僕にはそれがつらかった。
最近の例で言えば、たとえば誰か友達の家に泊まりにいって遊ぶようなとき。僕は誰かの家に泊まりに行って終始楽しい思いをした、といったことがまずありません。ほとんどいつもゲッソリと疲れ果てて帰宅の路につくのです。僕には狭い部屋に何人も集まったまま、それも寝たりなどせずに、夜通し顔を合わせているといったことが耐えられないのです。これは本当に、どれだけ自分を律しようとしたところで、どうしても苦痛なのです。すさまじい疲労が、僕から笑みを奪い、ただひたすら休息を僕に求めるのです。
人に隠し事が多く、他人や自分を偽って過ごしている分、僕は疲れやすいのでしょうか。そんな緊張から解き放たれた休息がどうしても必要になってしまうのです。そしてそのとき、他人の存在は邪魔でしかないのです。
僕は本当にクズです。僕は僕のことが嫌いだし、それは誰だってそうでしょう。だから死にたい。もうこれ以上、生きて苦しみたくなんかないんです。これだけはハッキリしています。生きるというのは苦痛を受け続けることでしかない。