この世が地獄なら、恒常的に死にたいと思うことは浄罪されたってことなのでは

あまりにも食べるものがなさ過ぎて、とりあえずコーヒーばっかり飲んでたら胃がムカムカしてきた。具合が悪い。
このままじゃイカンと思ってご飯を炊いた。米はまだ5キロくらいある。実はぜんぜん食べるものはある。でもご飯を炊いてもおかずがないし……と思うと、炊く気が起こらなかったという話。白米のままと、酢飯が簡単にできるっていう酢をかけたものと、ごはんですよをかけたものを食べた。実はおかず(?)も結構あった。でも僕は、肉とか、パンとか食べたいんだ。
そういうわけで、僕は久しぶりに買い物に行くことにした。昼間に家を出ることなんて久しぶりだ。雲があったけど、太陽も出ていたので、思いのほか外は暖かくて、「春かよ」って言ってみた。独り言。
適当に、――主にご飯と組み合わせて食べられるようなものを買ってきて、暖かい日差しに体がかゆくなりながら、家に入る前にポストをのぞいてみると、メール便が入ってた。
家に入るとものすごいスピードで上着を脱いだ。かゆくて死ぬかと思った。落ち着いてからメール便の封筒を開けてみると、ラノベが入ってた。ああ、そういやあ、注文したなあこんなのも。パラパラめくってから、本棚に並べた。普段はあまり気にしないようにはしているけど、もう20冊は読んでない小説があるぞ……。
封筒を捨てる前に、明細書を見てみた。
価格 1円
とあった。1円って。オイオイ、そりゃあねえだろ。1円じゃあ商売として成り立たないだろう。この封筒とプチプチだって1円以上はするだろうよ。ハハハ。


……あれ? 1円って、これ、どうなってんの……?