そんな僕の全てを認めてくれる存在を空想して人生を豊かにしています

手汗とか脇汗とか、気持ち悪いんですけど。脇汗の視覚的なキモさにはすごいものがあるけど、手汗っていうのもひどいよね。手汗かいてるその汚そうな手でいろんなもの触ったりするわけですからね。べたべたしててキラキラしてて、本当に気持ち悪い。頼むから何にも触れないでいてくれって感じです。
まあその手が自分についてるわけなんですけどね。絶対これ不潔でしょう。菌が繁殖しやすいっていうんですか? もう見た感じでわかりますけどね、不潔そうだって。誰だって触りたくないでしょう、そんな手。ただでさえべたべたしてて四六時中僕に不快感を与えているというのに、僕はその汚い手で自ら自分の好きなものを触れたりしなきゃならないわけですからね。たとえばこのキーボード。タイピングが好きな僕が買った東プレのリアルフォースですよ。なのにこんなべったべたした手でべったべた触らなきゃならないんですからね。よく正気でいられますよ。僕はよくやってます。ねえ、そうでしょう?
しっかしべたつきますなあ。だけどだからといって執拗に手を洗ったりなんかはしないんですよ。手を洗ったところですぐにべたつきはじめるのは目に見えてますし、そんなに手を洗い続けたら荒れるに決まってます。ね。この常識的な判断を見てくださいよ? 僕は自分の賢さに時々恐ろしくなってしまいます。よくわかってますよ僕は。こんな僕が死にたいっていってるんだから、当然僕は死ぬべきです。なのにそれは許されないんですよ。不条理ですよね。許されないというのは当然僕によってです。僕は死ぬべきだと判断を下す一方で、それは許されないことだと知っている僕。みんなだいたいそんな感じじゃないですか。このべたべたの手だって不快で気持ち悪くてどっかにやってしまいたいくらいなのに、そんなことは決してするべきじゃないとわかってる。耐えなければならないんです。僕は耐えることを強いられている。きっとそれはほかのみんなもそう。僕は耐えたくなんかない。死にたい。
手の話に戻りますけど、まーさっきは四六時中べたべただといいましたが、実際にはそんなにべたべたしてません。そりゃいつでも湿ってて、はたから見たら気持ち悪いのに違いはないのですけど、僕自身が不快に思うほどのべたべたは日に何度かです。たとえば今がそう! だからこんな日記書いてるんです。あーちょう気持ち悪い。僕の手って、痩せ細って角張っていて、乾燥しているのに妙なテカりがあって、まるで何か気持ち悪い虫の足みたい。
これって多分健康状態が関係してるんじゃないでしょうかね。たとえば徹夜明けで学校にいって、授業中に寝ちゃったりしたら最悪ですよ。手足はほてってべたついて気持ち悪い、体もなんとなく脂っぽい気がする、空気を飲み込んだのか不快なげっぷが続けて出る。いやー……。僕ってやつは客観視すればするほど気持ち悪いんですね。徹夜明けに限らず、授業中に寝ると大体そのようになります。本当に、不快なんですよ。僕自身が。あのときの体全体を覆う不快感といったらありません。皮膚表面が溶けて、皮脂でぐっちゃぐちゃにまじりあってるような感覚。手足のほてり……。べたついて止むことのない汗。
ねえ、本当に僕って気持ち悪いんですよ。これは何か解釈の問題などではなく、僕という個人、性質、体質の問題なんです。僕がそういう風にできているんです。つまり、僕の本質がそれなんです。ね? 死にたいでしょう。