なんだってそうさという話だったのさ

頼んだオナホやら何やらが届いた。開けた瞬間、その禍々しさに、ああ、返品したい、と思ったが、とりあえず使ってみた。まずコンドームだが、ゆるかった。もっとこうピチピチしたものだと思っていたが、ゆとりがあるためにシワシワしていた。そのために、先っぽにせっかく精子が溜まるための空間が用意されているというのに、棒を伝って精液が溢れかえった。手間を減らすためにと買ったゴムだったが、結果としては、僕のチンコは精液まみれになった。甘かったのだ。レギュラーサイズということは万人に受けるサイズだということだから、短小といえども使えないことはないだろうと思った僕が甘かったのだ。オナホの方はなんといってもでかかった。パッケージを見たとき、「あれ俺なんかフィギュアも一緒に買ったっけ」って思うくらいにはでかかった。使った感じは普通のオナホだった。これに関しては、短小のあまり何も感じなかったというようなことはなかった。しかし非貫通型特有とやらのバキューム感はよくわからなかった。それにはそれ相応の太さが必要だったのではないだろうか。
要するに僕は自分のチンコをなめていたのだろう。いやチンコだけではない。僕は僕自身をあなどっていたのだ。長期休暇でだらだらと部屋で一人で過ごしていると、当たり前のことを忘れてしまいがちだ。僕は大体の人より劣った醜い人間なのだ。これを肝に命じて生きていかねばならない。生きていかねば。