よりよい夢を見る。

今日は今年暫定一番の素晴らしい日でした。クラスの可愛い女の子に告白されたんです。
告白されて、「え? マジで? この人マジで言ってんの?」って思ってその子のほうを見たら、顔を真っ赤にして俯いているんです。可愛い。可愛い過ぎる!


ってあたりから徐々に脳が覚醒していって、寝ぼけながら「これはなんて言えばいいんだ……? たしかに俺もどちらかというと好きだし、付き合いたいかも……。でも俺なんかがこんな子と付き合うなんて許されるのか? ああ、どうしたらいいんだ!!」って布団の中で悶々としているうちに、あ、夢だったんだ、って気がついたわけなんですが、それでも胸は幸福感で一杯でした。青春って感じですよね。
しかし気になる点があるとすれば、ちょっと告白の仕方が妙でした。その子はクラスの窓際一番後ろの席で、僕はその一つ前の席だったんです。それで僕は後ろを向いて会話してたんですが、その話題というのが「こないだ行った臨海学校」についてだったんです。どうやら僕たちは募集制の臨海学校にこないだまで行ってたらしくて、僕にもちょっとその記憶がありました――もちろんそういう設定だった、っていうだけなんでしょうけど。「特になんもなかったねー」なんて話をしてました。まともな女子高生がそういうことを言うのかどうかは知りませんが、期待はずれだったね、っていう話だったんです。僕も、(ああ、せっかくこんな可愛い子と行ってたんだから、心ときめくようなことがあってもよかったのになあ)なんてことを考えながら「そうだねー」とか言ってました。
あんまり面白い会話でもなかったので、窓の外を見て、手持ち無沙汰にノートの切れ端に落書き(←この余裕具合があまりにも非現実的。本物の僕ならどもりながら視線をキョロキョロさせて落ち着かない様子)していたら、その子も何か書き始めたんです。僕と同じようにくだらないことでも書いてるんだろうなー、なんて思いながら僕は僕の落書きを続行していると、その子がその子の書いた紙を僕の前に押し出してきたんです。え、なんだろう、と見てみると、そこには、「愛してにゃん」と書かれていました。あ、ああ、愛して、にゃん? にゃんってなんだ。可愛いじゃんか。いやいやいや、なんだよ愛してにゃんって! まさか、これは……告白?
そうして冒頭の場面に進むわけなんですが、いやあ、にゃん、だなんて、僕という人間がよくわかりますね。心底オタクになりたいです。にゃんにゃん。


夢そのものは長編というよりは短編で、その可愛い子の声も2回くらいしか流れないという再現度の低さでしたが、素晴らしい夢でした。まず教室の中で、っていう点が「学園モノ」です。窓の外を眺めるシーンもありましたし、臨海学校という経験もありました。学園の要素が詰まりに詰まっております。それに加えて「にゃん」です。ジャパニーズOTAKUの要素まで取り込んでしまったのです。
学校から帰ってきて、もう一度あの夢を見たい、とひたすら寝てみましたが、無理でした。しかしほかにもいろいろな夢が見れてよかったです。中でもよかったのは、「これは夢だとわかっている、という設定の夢」です。いわゆる明晰夢とは違って、あくまで「そういう設定」でした。実際に途中でその設定忘れてましたし。それでも僕はその機会を十分に活用し、近くにいた上戸彩のスカートを覗きまくりました。夢だとわかっているのに、やることがスカート覗きだなんて。ちなみに白かったです。やっほうい。