妄想力があればなあ。

(主に自分の部屋での)大学生活に期待している僕ですが、期待しすぎたせいか大学に行く夢見ました。なんて悪夢なんだ。屁出るかと思った。
さて最近暇で困ってます。
休日はたまにあるからホリデイなのかもしれません。毎日はエブリデイぐらいなのが丁度いいんです。
アニメにしたって、毎日アニメがあるわけではありません。というよりむしろ、ある日に一度にドッときてるきがします。狼と香辛料も自分のゆとりさにいい加減に嫌気が差したので、見るのを止めました。言ってることがわからない。もっとわかりやすく説明してくれりゃんせ。おまけに僕にはホロがあまり萌えないもんで、ここにきて見る価値を見出せなくなってしまったのです。
でも猫耳は萌えますよね。


アー、暇じゃー。ああア――アア――アアア。チャカポコチャカポコ。
こないだもあまりに暇だったので、夜に家を飛び出して、走ってみました。すごく寒かったですよ。口で息すると喉が痛くなりますし、鼻で呼吸すると空気が冷たいせいで頭にガンガンくるんです。それでも心臓はバクバクいってますし、ああこりゃ四面楚歌じゃ! と思いましたね。あの経験のおかげで、今では僕は筋肉痛です。何ヶ月も走ってなかったしなあ。足の指の皮も剥けましたし、衝動に任せて走るというのはあまり良いものではありませんね。
でもアニメなんかじゃよくありそうな感じがしませんか。
走るのもそうですが、泳ぐ展開も絶対あるに違いありません。
学校帰りに橋を渡っていると、「あー! シロがー! シロが流れていっちゃうよー!」という幼女の声が聞こえる。めんどくさそうに視線をそっちに向ける僕。するとそこには、昨日降った雨の影響で激しさを増す水流の中、どんどん流されていく犬の姿が!
――ッ! 犬が――ッ!
そこに流れているのが犬だと認識するや否や、僕は学ランを脱ぎ捨て、橋の上から飛び込んだ。「きゃっ!」驚く幼女の声。激しい水流に何度も飲み込まれそうになる。ちょっとした気の緩みで僕も溺れてしまいそうだ。だけど、犬だけは――ッ! もうあの頃のような過ちは繰り返さない――ッ!
無我夢中で泳ぐ僕。犬は……! あと少し……ッ!
そしてついに犬を抱えた僕は、川岸へと急ぐ。必死の思いで川岸に着き、犬の様子を確認する。腕の中で元気に動き回るので、おろしてやると、体を激しく震わせて、毛を濡らす水を飛び散らせた。
「おっと! ハハハ! まったく心配かけやがって!」
安心して、ふと川下のほうを見てみると、なんとそこは滝になっていた。危ない。あと少し救うのに手間取っていたとしたら……。ゴクッ……。
「シロぉー!」駆けてくる足音と、叫ぶ幼女の声が聞こえる。
「シロ! シロぉ…! うえーん」安堵のあまり泣きじゃくる幼女。
「ああ! ありがとうございます!」遅れて走ってくる女性がそう言った。どうやらこの幼女の早親らしい。
「ほんのちょっと目を離した隙にシロが駆け出しちゃって……。シロはこの子が生まれたときにうちで引き取った大切な犬なんです。なんてお礼したらいいのかしら……。ほら! ののちゃんもお兄ちゃんにありがとうって!」そういって幼女の頭を下げさせる母親。
「うっ、うっ……。おにい、ちゃん、ありが、とう……、うえーん」まだ泣き止まない幼女。
「もう、この子ったら。でも本当にののちゃんはいつもシロを大切にしてるんですよ。ほんと、あなたにはいくら感謝しても感謝しきれないくらい」
「いえいえ、こんなのたやすいことですよ。礼になんか及びません」
「でも、あなたは見ず知らずの私たちの犬を助けてくださったんです。お礼をせずにはいられませんよ」
「そ、それは……。と、とにかく、僕はもう行きます。これからは犬から目を離さないように気をつけてくださいね」そういってその場から逃げ出そうとする。しかしなんだか動きにくい。見てみると、先ほどの幼女が僕のシャツの袖を引っ張っていた。
「あ、ちょっと……」
「あらら、うちの子もあなたに感謝したいようですし、是非うちにあがってってください。ここから近くなんです。それにそんなに濡れていたら寒いでしょう」
「……ぐすん」
こんなことで家に呼ばれるなんて。早く家に帰ってインターネットしたいと思う僕だったが、幼女にせがまれては仕方がない。言われるがままに幼女とその母親一向についていくことにした。


こういうことってよくあると思うんですが、もし僕が泳げなかったとしたら、どうなっていたと思いますか。「あー、流されてるなー」で終わりですよ。フラグバキバキ。だから泳げるようになりたいんですよね。まずは水に顔つける練習から始めよ!
うおー! 暇! あと念のために言っておきますが惨事幼女には興味ありません! この中に虹幼女がいたら僕のところへきなさい。以上。
さあ暇だ。暇もいよいよ佳境に入ってきましたよ。ゲームだ、ゲームやろうかな。でも僕、ゲームもそれなりに下手なんですよね。「僕に良い所はない」っていうのはガチな情報でして、ゲームもうまくないんです。世間一般には、陰湿なやつはゲームが得意、とかそういうイメージがあるような気がするのですが、僕にはそれがあてはまらないというのです。
仕方がない! 最後のあの手段を使ってとりあえずハイパー賢者タイムに入りたいと思います。それさえ確定すればあとはねっころがって「死にたい」ってつぶやいてるだけで一日終わりますからね。おっしゃー! 俄然やる気出てきた! 達するまでの数分間に命をかけるぜ!


「今日の決着わずか64秒」
なんていう怪しいコウモリの声が聞こえてきそうだ。