耳汗がキノコを破壊する

hf5っていうイヤホン使ってるんですよ。Etymotic Researchの。カナル型で、三段キノコなんです。
先日、いつもどおり耳にイヤホンをはめてみると、どうもなかなか上手くフィットしません。外の音が聞こえてきてしまうんですね。おかしいなあと思って、一度取り外して良く見てみたら、右耳にLと書かれたイヤホンを装着していました。
なるほど、右と左を間違っていたのか、納得。
いや納得できる訳ありません。なぜなら右も左も同じ大きさのキノコをつけているからです。不思議に思って右と左のキノコを見比べてみました。
驚きました。
右と左のキノコの大きさが全然違うんです。右のキノコは元気なんですが、左のキノコはふにゃふにゃとしていて、全体的にこぢんまりとしているのです。いったいどうしたことでしょうか。僕の記憶では、左のキノコも当初は元気だったはずです。
そこでふと思い当たりました。あ、耳汗か、と。
実は僕はわきがというクソステータスを持っているのですが、その影響で耳の穴から汗が出るんです。面白いですよね。人間の耳垢はパサパサとしているらしいのですが、僕の耳垢はネバネバどころかぬるぬるしています。カナル型のイヤホンを10分も装着すれば、外した時にはてらてらと光るキノコの姿が!
耳汗の量は、アポクリン腺という憎たらしい外分泌腺の量で決まるのですが、右耳と左耳でもこのアポクリン腺の量は違うんですよね。この間、わきのアポクリン腺を切除する手術を受けてきましたが、左脇のアポクリン腺のほうが、右脇のそれより多かったです。
実際に、普段イヤホンを外した時に、うわ、左のキノコ濡れすぎだろ、と常日頃感じていました。その影響がこのキノコの縮小化の原因なのではないでしょうか。
このキノコの素材はなんなんでしょうか。シリコン? 耳汗はシリコンをも劣化させるというのでしょうか。怖いです。他人の嗅覚を麻痺させたり、シリコンを劣化させられる、この生まれ持った強大な力が恐ろしいです。
あともう一つ、これもEtymotic researchのER-6iというカナル型のイヤホン。これも先日壊れました。以前にも左耳汗の影響で壊れたのですが、今回もまた左側が死にました。原因はやはり耳汗だと推測されます。交換パーツは実家にあるんですよね。というかさらにもうひとつも交換パーツあったのかな。今は片耳だけ装着して使っています。周囲の音も聞こえて便利です。ポジティブに言えばね。