湯シャン

僕って、結構フケ出る方なんですよね。これに関しては、もう本当昔から、という感じで。
日記にも書いてあるんじゃないかなと思って、検索してみたら2005年にはフケが出ますという記事がありますね。2014年の今も出てます。9年間、僕の頭皮はいわば、野ざらしの状態であったわけです。
でも、ここ数ヶ月に至って、どうしようもなく「フケってみっともないなあ」と感じるようになり、シャンプーを変えてみました。
そのシャンプーというのが「馬油」を使ったシャンプーで、これが非常にぬめぬめしている。アブラっぽいシャンプーなんです。
フケがでるということは、シャンプー後に頭皮が乾燥しすぎているのか原因であるはずだ、という推測の元、このぬめぬめしたシャンプーを数ヶ月使ってみたのですが、別にフケが改善することはありませんでした。髪の毛にツヤがでることもなく、サラサラになることもなく、シャンプーを変える前と変わらない日常が、僕の目の前に、いや、僕の目の上(頭上)からやってくるのでした。
そこで追加で始めたのが、「椿油」です。やはり油が足りないに違いない。今度は馬油シャンプーで洗髪したあと、ドライヤーで髪を乾かす前に、椿油を3滴ほど手のひらに伸ばし、指の腹を使って、頭皮にすり込むように塗ってみました。
これはなかなか良かった。洗髪後24時間はフケが落ちてくることもなく、さらに副次的効果として、髪の毛にツヤがでました。もともと僕の髪の毛はいつもパサパサで、特に洗髪後はそれが著しく、なんとなく貧相な印象を与える相貌だったのです。髪の毛にツヤがあるっていいですよね。例えば小さい女の子の髪の毛って、みんなツヤツヤサラサラしていて、思わず舐めたくなっちゃいますよね。さすがにそこまで綺麗にはなりませんが、パサパサの髪の毛と比べるとかなり良かったです。
ただこれにはひとつ問題がありました。それは、油っぽくて、クサイということです。まあ、油なので。椿油単体のにおいとして嗅いでみると、まあ悪くはない。いい油のにおいですね。という感じなのですが、これが、頭皮に塗って、さらにちょっと時間が立って油の酸化が始まった頃になると、ねえちゃんと風呂はいってる? なんか髪の毛テカテカしてるし、その、においが、ね……? という、まるで不潔な人間のように扱われてしまうのです。これは不本意です。あと枕カバーが臭くなる。これも不本意
そういうわけで椿油はやめることにしました。
フケ撃滅に向けた次のステップは、何か。お医者さん行こうか? という気持ちも湧いてきましたが、それで「じゃあこの薬を毎日頭皮に塗ってください」という、ヤク漬けの毎日になってしまうのは嫌だ! 面倒くさい! と思ったものですから、まだ自分でできることはないか、つまり生活習慣で変えられるところはないものかと考えてみたのです。
そこで出てきたのが、「湯シャン」です。いまさらかー、そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、湯シャン、これはなかなか気軽に始められるものではありませんよ? いままでシャンプーで頭を洗ってきた現代の人々にとっては、シャンプーを使わないなどというのは文明に逆行する、愚かで野蛮な行為だとみなされています。もし、そんなことをして、明日からみんなに頭のクサイやつだと思われたらどうしよう? それならまだフケが出ていて、後ろ指さされるほうがマシだ……。悩み苦しみ、結局湯シャンという選択肢を諦めてしまっている人がどれだけいることでしょうか?
しかしそこはftem。大丈夫です。なぜなら僕はつい最近まで、椿油という油を頭に塗って、さんざん酸化した油のにおいを頭皮から放っていたのです。つまり、マイナスからのスタートなのです! どう悪く転んでも、現状維持、すなわち「やっぱりあいつの頭クサイわ」であり、もしうまくいこうものなら、「なんだかあいつ最近頑張ってるな! 実際、頭も臭くないし、フケもでてないじゃないか? ああいう頑張るやつを俺は評価したい! 来月から給料二倍だ!」こうなりますよね。
そういうわけで、1週間か2週間前から湯シャンを続けてるんですが、まあ、今のところ、まあまあ、ですね。においは特にないと思います。フケも、頭を掻いたりしない限り、つまり髪の毛をファサーっとやるくらいだと落ちてこないです。24時間位なら。ただひとつ意外だったのは、シャンプーを使わないことで、かえって髪の毛がパサパサになってしまったことです。風呂あがりもゴワゴワしてます。きっとシャンプーには髪の毛をコーティングするような成分が含まれているんでしょうね。
あと、湯シャンにしてよかったことといえば、やはりシャンプーを気にしなくてよくなったことです。僕は結構温泉が好きなんですが、温泉に備え付けのよくわからんシャンプーが苦手だったんです。もし、すごく洗浄力の強いシャンプーで、僕の頭皮が大変なことになってしまったら……と恐れる必要がなくなりました。いわば、シャンプーからの自立です。今の僕は、自分の指とお湯さえあれば頭を洗うことができる人間なのです。これは、シャンプーに頼らなければ頭ひとつ洗うこともできない人間と比べると、数段上のステージにいるといっても過言ではないでしょう。僕はシャンプーを超越したのです。
というわけで、今のところ湯シャンをしていても特に不利益がありませんので、このまま続けていこうと思います。なんでもネット情報によると、しばらく続けることで髪そのものも良い状態になっていく(湯シャン後に生えてきた髪の毛たち、いわゆるネオジェネレーションヘアー)そうなので、またしばらくしたら書きます。以上、よろしくお願いいたします。