湯シャン3

湯シャンによる悪影響は今のところなし、と先日書きましたが、ちょうどその日、悪影響を発見してしまいました。
その日はプールに行ったのですが、塩素のおかげで髪がゴワゴワしていて、家に帰ってからシャワーを浴びた後、ドライヤーをあてても、なかなか髪の毛が乾かなかったのです。
特に、根元のほうが、もう全然乾かなくて、こんなに乾かないことってある? と思いながらも、湿ったままですと雑記などが増殖しやすいですから、いつも以上にドライヤーをあてました。
そして、まあ頃合いかな、というところでドライヤーを切り上げたのですが、ふと、左の手のひらを見てみると、薄皮がめくれているように見えました。まるで、日焼けして皮がめくれているような、そんな風に見えました。
実際、左手の指を右手の手のひらに押し付けてゴシゴシしてみると、ぽろぽろと薄皮のようなものが剥がれていくではありませんか。これには同様しました。プールの塩素ってそんなにすごかったのか、と、思いました。
しかし、一方右手はどうでしょうか。右手を見てみると、左手とは違い、いつも通りの手のひらです。なぜ左手だけこんなに皮がめくれるんだろう。それに急にめくれたにしては、ヒリヒリしたりもしない。
そこで、ハッとしたのです。僕は、髪の毛を乾かすときどうしてた? 右手でドライヤーをもって、左手で髪の毛を散らしていた。右手はドライヤーしか触っていないが、左手は髪の毛を触っていた……。
試しに、まだ熱の残る髪の毛を右手でわしゃわしゃと触ってみると、先ほどまで何ともなかった手のひらが、まるで薄皮がめくれているような、そんな状態になりました。
知っている。僕はこれを知っている……。そう、インターネットで見たんだ……。「髪の毛の垢は湯シャンではどうしても落ちない」って……。その時は、髪の毛に垢がつくって、お前どんだけ脂っぽいんだよ(笑)と思っていた……。だがしかし……。これは……これが垢か……!


とまあ、ひとしきり動揺した後に、いろいろ検証してみたところ、次のことがわかりました。

  • 髪の毛の熱が冷めると、どんなに強く髪の毛をゴシゴシしたところで、手のひらに垢はつかない
  • ドライヤーで髪の毛を熱すると、やはり垢がつく

髪の毛から垢は出ませんから、頭皮から生えてくるときに、頭皮の垢が付着するんでしょうね。さて、そもそも垢とは何なのかとwikipedia先生に聞いてみると、古い角質と皮膚分泌物がまじりあったものだそうです。皮膚分泌室とはたぶん、汗と皮脂のことだろうと思います。頭のにおいについて話すと避けて通れない皮脂ですが、これはエマルション様の液体なんだそうです。エマルションとは乳剤のことで、ようするに皮脂というのは、ただの油ではなく、乳化した脂ということです。頭皮の脂が、食用油や機械油のように水で洗っただけでは落ちないものと違い、お湯で洗うだけで落ちる理由がここにあるわけですね。ただ、垢の場合は、これに古い角質、つまりタンパク質が混じったものなので、湯シャン、特に頭皮を揉むことに注力し、髪の毛自体をあまり摩擦させない洗い方の場合、髪に付着した垢を落せていなかったということなのでしょう。
今回、プールに入ったことで、髪に付着していた垢とプールの塩素が反応し、半固形化したために、極端にゴワゴワしたものと想像しています。ただ、プールの塩素濃度は水道水と大した変わらないそうなので、ひとえに塩素のせいというのも……どうかなと思ってはいますが、プールで泳ぐということは、結構な勢いで塩素水の塊を頭で受けながら1,2時間過ごすということですから、そんなに間違ってもいないだろうと思います。

さて、なんとなく髪の毛から垢がでる原因について想像はつきましたが、それで今後どうしたらいいのか、生活においてはそこが重要です。
湯シャンの仕方を工夫することで髪の毛の垢を落すことはできるでしょうか? 垢を落すには、摩擦が重要です。単純にゴシゴシやれば落ちるはずです。ただ、湯シャンの場合、シャンプーの泡のような潤滑剤がないので、ゴシゴシしにくいうえに髪も痛みそうです。じゃあシャンプー使えばいいじゃん、ということで今後は次のような湯シャンに切り替えます。

  1. シャワーで髪全体を濡らす
  2. シャンプーで髪の毛をもみ洗いする(頭皮にはあまり触れない)
  3. リンスで髪の毛を整える(頭皮には触れない)
  4. 頭皮をもみ洗いする

これで髪の毛の洗浄と、湯シャンを両立できます。最後に湯シャンを持ってくることで、シャンプーやリンスが頭皮に残ってしまうことも防げます。
これまであんまり毛を洗うってことを考えてきませんでしたが、焼肉に行った帰りを思い出せばわかるように、髪の毛にはかなりにおいがつきます。半端ない表面積ありますからね。これをシャンプーで洗うというのは、かなり良い考えに思えます。髪の毛をシャンプーで洗うなら、もう頭皮も一緒に洗っちゃえば? という気もしないでもありませんが、せっかく湯シャン続けてきたので、この方式で行きます。こうご期待。