2016年です

年一回、更新する日記になってます。久しぶりで、はてな記法があやしい。一年間更新していませんでしたが、まだ生きてます。頑張ってます。

こんな人が書いてます

私、ftemがチビ・ブサ・ワキガという3つのカルマを背負って生きていることは、この日記では有名な話です。ここで僕のこれまでの人生と、今後の人生計画についておさらいしましょう。

  • 誕生
  • 好きな人ができる(小4)
  • 転校する
  • お前ワキガだよね? と言われる
  • 両親が死ぬまで生きることが人生の目的だと気づく
  • 2016年になる
  • 数十年後、父親が他界する
  • さらに数年後、母親も他界する
  • ちょうどいい縄と梯子を持って山へ行く

こういった具合で、大変、展望の良い人生となっております。この先、僕が人生でやるべきことは決まっているから、その軸からブレないように毎日頑張るだけ。そうやって生きています。

こんなワキガが書いてます

ワキガに関しては、両脇を切開して憎きアポクリン腺をはぎ取るという大立ち回りをしたのにもかかわらず、近頃では無常にも、乳首や陰部から懐かしい友の香りが漂ってきます。ワキガのお友達のみんな? 君たちのにおいはワキにだけ存在するんじゃないんだよ? キミの遺伝子自体がワキガなんだから、ワキにメスをいれたって、第二、第三のアポクリン腺が次第に目をさますんだからね? よーく覚えておきなよ。でも、せめてワキくらいは手術してよね。職場が臭くてかなわないよ。
僕の場合、術後、スソガ覚醒に至るまで、2〜3年猶予がありました。2〜3年経ち、部屋で一人、オナっていると、「なんかくせえな。この部屋ワキガいない?」といぶかしる期間が1ヶ月くらいあり、その後、「あ、これ陰毛のあたりからにおってるわ。よく嗅いでみると乳首もくせえな」と発見する至りました。自分の匂いって、なかなか気づかないもんなんですよ。不思議に思っていた期間、はじめに心配したのは「ワキガ再発」でした。でも、ワキの匂いを嗅いでも、特に異常は見当たらなかったんです。だから、「トラウマみたいなものだろう。フラッシュバックするんだ。中学、高校の、あの地獄の学校生活が」と納得していたのに、真相はちんこでした。僕はエキストリーム級の早漏なので、あまり風俗には行きませんが、これしゃぶれって言われたらツライだろうなと同情します。

ワキガは結婚の夢を見るか

そんな、「幸せとは、死ぬことと見つけたり」な人生を謳歌している僕ですが、実は、好きな人ができました。これわりと、ビッグニューズ。NEWSのSは直前が母音だから濁る。
というのも、その好きな人というのが、この三次元世界に実在する、リアルの女性だからです。二次元じゃ、ない。
まだ本当に子供だった頃――自分の隠し持ったワキガという才能を知るよしもなかった小学4年生の頃、大きくなったら○○ちゃんと絶対に結婚したいと強く願って、そして何もないうちに転校してしまったあの時以来、こんなに人間のことを好きになったのは初めてです。なにせ、無事に才能を開花させた僕にとって、リアルの女性というのは、関わるだけ無意味なだけでなく、見ているだけで虚しい存在だったからです。
その、僕が好きになった女性――実在の女性なのでイニシャルから――YHさんは、決して、ものすごく美人というわけではなかったはずです。かわいい感じはあるが、好みのタイプかというと、違うかな、という感じだったはずです。“だったはず”というのは、今となってはもはや僕にとって、彼女以上に可愛らしく、また美しい女性は存在せず、彼女のあらゆる点が、僕にとって何よりも愛しいため、彼女の容姿を客観的に表現することができないのです。同じ写真のはずなのに、日に日に可愛さが増して見えるんです。ああ、好きなんだな、この人のことが、と思いました。
先日、その彼女がある占いで、「今年が最後の結婚チャンス」と言われていました。こんなうさんくさいゲッターズ飯田の言うことを真に受けて、可愛いなあと思っていましたが、彼女にとって最後の結婚チャンスということは、僕にとっても最後の結婚チャンスということになります。賢明な読者諸君であればお分かりかもしれませんが、僕の好きなYHさんというのは、今年も17才になる、アニメ関係のお仕事をされている方です。今年中に彼女と結婚しなければならないとして、僕は一体どうすればいいのか。
まず、彼女は僕のことを知りません。何度かラジオにメールを送ってはいますが、読まれたことがありません。諏訪さんが悪意を持って僕のメールを弾いているか、もしくは単に内容がつまらないかのいずれかでしょう。まず、知ってもらわないことには始まらない。そう、顔を覚えてもらう必要がある。しかしハロウィンは最近終わったばかりで、ゲッターズ飯田のいうことには今年5月ごろに知り合う人と結婚の可能性○ということですから、今年のハロウィンでは間に合わない。こうなったら道はただ一つ。結婚の話にかこつけて、僕のプロフィールと顔写真を送るしかない。

結婚相手に求める条件

まず、プロフィールを考えるのに苦労しました。ありていに言って、僕には良いところがなかった。

  • 身長
    • チビ
  • 見た目
  • におい
    • ワキガ
    • 頭皮の嫌なにおい
    • 頼りない
    • 音痴
  • 仕事
    • 夜勤ありシフト制勤務
  • 貯金
    • 今月のクレジット引き落とし予定額+家賃+5万円くらい
  • 趣味
    • たまにバイクに乗る
  • 家事
    • 月1くらいで掃除機をかける
    • 週1くらいで洗濯機をまわす
    • 毎日コンビニかすき家で飯を食べる

ま、ざっと言って、こんなところかな? バイクは女子ウケ悪いかなーと思ってましたが、先日彼女はラジオでこう言ってました。「バイクに乗っている人はちょっと。バイクの方を大事にしそう。バイクと私が同時に倒れたら、先にバイクの方を起こしそう」そっかあ。もしエンジンかかってら、まずキルスイッチ押さないと危ないし、オイルとか冷却水とか漏れてくるかもしれないから、バイクを先に起こしたほうがいいかもね。うんうん。
就活を思い出せ。ポジティブな表現に置き換えるんだ。

  • 身長
    • チビライブや演劇で、後ろの人に配慮ができている
  • 見た目
    • ブサ人を引き立てる
    • ガリスマート
  • におい
    • ワキガ個性的な香り
    • 頭皮の嫌なにおいエネルギッシュ
    • 頼りないハーモニー重視
    • 音痴自分の世界を持っている
  • 仕事
    • 夜勤ありシフト制勤務人の嫌がることを進んでやる
  • 貯金
    • 今月のクレジット引き落とし予定額+家賃+5万円くらい将来を見据え、計画的に運用
  • 趣味
    • たまにバイクに乗るバイクより彼女を大事にすること
  • 家事
    • 月1くらいで掃除機をかける効率が良く家事をこなす
    • 週1くらいで洗濯機をまわす環境に配慮しつつ家事をこなす
    • 毎日コンビニかすき家で飯を食べるどんなものもおいしく食べる

こんな感じで苦しみながら考えていましたが、ふと思いました。こういった情報で、その人となりが、本当に分かるだろうか、と。たとえば僕の好きな彼女は、部屋の掃除が苦手で部屋はダンボールだらけ。しまいにはダンボールに布をかけて綺麗になったと言い出す。得意料理を聞かれると、「企画でチョコレートを作ったことがある」。卵焼きくらいは作れるとか。夜寝るときはテレビをつけっぱなし。バッグにはいつも物がパンパンに入っていて、中から尺取り虫が出てきたことがある。夜中に一人ファッションショーを開催する。夜は顔だけ洗って、朝にシャワーを浴びているような発言。などなど。どうだろう。彼女のことを知らない人は、以上の情報を聞いて、彼女についてどう思うだろう。彼女のことを知っている僕は、もちろんそのすべてが好きです。だからこそ、好きです。つまり、プロフィールなんてものは、人を好きになるうえで、大した問題にはならないのです。

運命ってきっとあるんだと思うの

プロフィールで伝えられることは限られている。となると、顔写真しかありません。僕が彼女のことを初めて見たのは、僕が中学生の頃でした。可愛いけど、好みのタイプではないかなと思ったはずです。でも、心にはずっと残っていました。視覚情報というのは、人間にとって、とてもインパクトの有る情報源です。もし、彼女と僕の間に運命があるんだとしたら、必ず写真を送ることに意味はある。
ここで彼女の好きな男性のタイプを考えてみましょう。彼女は、ジャニオタなので、当然イケメンが好きです。髪の色は茶色。服装は、ジーンズにTシャツとか、ラフなカッコが好きと言っていた気がします。他にも、仕事柄スーツの人をあまり見ないから、スーツはぐっとくると言っていた気がします。社畜御用達のスーツで撮影することにしました。
仕事から帰ってきて、スーツを脱がずにそのままデジカメをセットし、片手にレリーズを持ち、パシャパシャと撮影します。僕はいかんせんブサイクなので、写真に写るのはあまり好きではありません。写真に写った僕の姿を見るたびに、「こんなキモい顔して堂々と道を歩くなんて、こいつ頭おかしいんだろうな。僕だったら恥ずかしくて人前になんて出られない」と思います。それでも、そこはもう、運命を信じるしかないと思って、かっこ良く写るように頑張りました。でも、ダメでした。画像編集ソフトを使ってどうにかならないか? と思い試してみましたが、ブサイクはどうしてもブサイクでした。もちろん顔のパーツを切り貼りしたり、目を二重にしたりすれば事情も変わってくるかもしれませんが、事情どころか人自体が変わってしまいます。しかたがないので変顔で撮影して、ユーモラスなところをアピールすることにしました。
撮影した画像のカラーバランスを整えたり、リサイズして、なんとか彼女に送付する写真が出来上がりました。

最近ちょっと英語の勉強してます

あまりにここ数年の僕自身に向上が見られないので、英語の参考書を買って文法をおさらいしつつ、一度読んだ日本語訳版の海外小説を原文で読みつつ、なおざりにしてきた発音についてもyoutubeで確認・練習しながら頑張ってます。いつか海外に旅行に行けたりしたらいいな。

夢は寝てから見るもの

とりあえず彼女に送る写真は出来たので、メールの文面を考えつつ、ちょっと疲れたから気分転換にyoutubeで英語の発音動画を見ることにしました。そうか、発音記号sの発音は、気持ち的には「ソ」みたいな感じなんだなー。今までそんなこと全然考えてなかったよ。すると、画面右側のオススメ動画一覧に、ボビージュードーという人の「大人が使わないほうがいい、子供っぽい英語」という動画がありました。こういう、日本語ができる外国人による動画は大変参考になります。実際に見てみると、全編ほとんど日本語でした。あまり発音の勉強にはならないなと思いましたが、なんといってもこのボビージュードーという人がイケメンなんです。それも、いかにも外国人、というよりは、外国人っぽい顔の日本人かもという塩梅の顔なので、いわゆるハーフみたいなカッコよさがあります。動画の内容も面白くて、視聴回数、いいね! 回数もかなりカウントされてます。僕もイケメンだったらよかったのになあと思いました。
それからそのイケメンの動画を何個か見て、若干ためになったし、面白かったなと思いながら、そろそろ本来の作業に戻ることにしました。
さっき作った画像は、えーとこれだな、ダブルクリック(カチカチッ)「キモメン」バーン! うわー! なんだこのブサイクは! こんなの可愛い女の子に送りつけたら事案だよ! はやく完全に消去しないと! (シフト+デリート)ふう。よかった。これでブサイクを見ることになる可愛い女の子はどこにもいなくなったね。

目覚めた

思えば昨年末、クリスマスイブイブに舞浜で行われたFCイベントから、彼女のことを考えない日はなかった。それが年始のラジオで、結婚云々という話を聞いて、それから毎日、彼女と結婚できないか考えた。10年以上前から、自分の価値のなさを自覚し、結婚することはなく、彼女ができることもなく死ぬことが定めと知っていた僕が、できることなら彼女と結婚したいと考えてた。それは多分、彼女のもつ優しさとか、包容力みたいなものが、僕を錯覚させたんだと思う。
星空は美しい。でもその光の一粒一粒は、はるか遠くにある燦然と輝く恒星で、近づけば焼けて死んでしまう。ちっぽけな醜い存在は、決して美しい物には届かない。ほっちゃんのことが好きで、できることなら結婚したいと思っているファンがたくさんいることと思う。そんな人は、僕と同じことを一度やってみるといい。きっと、基本的なことを、思い出す。
結婚するにしてもしないにしても、ほっちゃんには誰よりも幸せになってほしい。実際のところ、僕なんかと結婚してしまったら、僕には彼女を幸せにできないと思う。間違いなく僕は世界一幸せになるけど。
ただひとつ、できればいつまでも引退はしないでほしい。僕の夜空には、星が一つ輝くのみ。その一つの星さえ消えてしまったら、また元の真っ暗闇に戻ってしまう。人間の目は、暗順応には時間がかかるようになっている。


という感じで、今年もひとつよろしくお願いいたします。

フケある程度治ったわ

ところで正月とは別に、僕にとってうれしいこともありました。それは十年来僕を悩ませ続けてきたフケ問題です。髪の洗い方や湯シャンなど、正常な人であればまったく気にする必要のない些末なことに一喜一憂してきた僕ですが、このフケ問題については、一つ決着がつきました。そう、素晴らしいシャンプーに出会ったのです。その名もコラフル。コラージュフルフルとかいう、あれです。
まあ、なんていうか、ものすごくその世界では有名なシャンプーですし、僕も聞いたことはあったのですが、いかんせん値が張るんですよね。それに、これはもう完全にフケがやばい人向けの商品になるので、心のどこかで「いや僕はそんなんじゃない。たまたま頭の洗い方がよくないだけ。本当は普通の人と同じで、正常な頭皮なんだよ。いまは、たまたま、そう、たまたまなの。はは、まさか、ねえ? この僕が、まさか、フケ症だなんてね? ありえないでしょ(笑)。大体、気持ち悪いでしょ、ちゃんと頭洗ってるのにフケが出てるとかさ(笑)」という、弱い自分を守ろうとする心理が働いていたからなんでしょう、どうしても買う踏ん切りがつかなかったんです。でも、ね、まあ、おかしいよね。人より何倍も洗髪に気を使ってるのに、中学生の頃くらいからすっげえフケ出るんだもんね。頭をワシャワシャされて笑いものにされたりもしたよ。それなのに、今更、健常者の頭皮ですと、言い張るのは、無理でしょ……もう無理でしょ……と、年末くらいに、ついに心が折れた模様で、買っちゃいましたコラフル。
はっきりいって、これは素晴らしい商品です。もう初日で分かった。これは今までのシャンプーとは違うんだと。そして、やはり、僕の頭皮はノうーマルなシャンプーでは対応できない、フケ症の頭皮なんってはっきりわかんだね。さすがに洗髪後24時間もたつと、頭をワシャワシャすると若干はフケが落ちますが、当社比80%減といった具合でね、これはもう正常な人と言ってもいいくらいだと思う。大体ね、もうこのシャンプーは見た目からして違う。すんごい濃厚。色のない金星の模様みたいになってる。値段が値段なだけに、立ってるステージが違うんだな。
ネットの評判を見ると、絶大な効果を感じた人もいれば、若干改善したくらいの人までいろいろいるようですが、僕はその中でも絶大派でしたね。僕はキングオブフケというよりは、普通の人よりちょっとだけフケが多いくらいなので、そのせいかもしれません。とりあえずフケで悩んでいる方は試してみてはいかがでしょう。効果があれば儲けもの。なければいつも通りフケを放出して後ろ指さされるだけですからね。試さない理由なかった。

2015年になりました

今年もよろしくお願いいたします。ftemを応援してくださる皆様のおかげで、ふれんどりもついに10周年を迎えました。10周年というと、ちょうどさくらちゃんが生まれてカードキャプターとして活躍するくらいまでの年月が流れたわけですね。感慨深い……というか愕然としましたね。ここ数年は数回/年という頻度でしか更新していませんが、10年前からこの日記があることは確固たる事実であり、はてなダイアリーって歴史あるサービスなんだなあと感じ入らずにはいられません。
そんな僕も今では社会人3年生。来年度からは4年生になります。不思議なことに、これもちょうどさくらちゃんがカードキャプターとして活躍し始める小学生の時期に近いですね。運命的なものを感じます。
さすがに社会人も3年と過ぎると、基本的な業務だけじゃなく、今までよりステップアップした業務に精力的に取り組み、新しくできた後輩に先輩面してみたりして……という頃合いかと思っていましたが、今でも初心を忘れず、というかほぼ初心のまま、進歩もなくやってます。ちなみに後輩も配属されてきませんでした(2年連続)。会社の業績も右肩下がりだし、今の業務で専門知識が身につくわけでもなく、このままだと会社の終わりとともに僕のキャリアパスも終了やな、と感じてはいるものの、まあいいか! というポジティブシンキングで何とか生きてます。会社がつぶれてからが人生かな、っていう気もしますよね。まあそんなわけないんだけど。頼む頑張って僕にこの生活を続けさせてくれ弊社……。
さてそんな僕の、今年最初の失敗は、昨年ご家族(母親)が亡くなった方に「あけまして……(あ!)」と言ってしまったことです。正月なんてちょっとコミケに行ったくらいで、特に意識もしていなかったんですが、なんかよくわからん日本の浮かれ気分につられて口から出てしまいました。別の部署の人なんですが、年が近くて、お母さんが亡くなったという話を聞いたときは、とても悲しい気持ちになったのです。それなのに、年明け仕事で電話した際に、この口からひょんと出てきた言葉が「あけまして……」だったんです。そこまで言って、全然おめでたくない、と気が付いたのですが、僕は頭も悪いので、謝るわけでもなく、なんとかごまかそうと思って「あー、いやいや、その、何々の件なんですが」と早口で話を進めてしまいました。もうその瞬間から、さっきまで漠然と感じていたお正月のうかれ気分なんてさっと引いて、非常に憂鬱な気持ちになりました。本当に、心から申し訳ないと思ってます。でも、僕には正しい対応ができなかった。一度ごまかそうとした以上、もう後には引けなかったんです。
そういうわけで、僕の正月は、比較的、かなり最悪な気持ちで始まりました。まったく楽しい話ではありませんが、二度と同じ失敗を繰り返さないように日記に残しておきます。
社会人になると、周りに年上の人が多いので、そのご家族が亡くなる確率も高くなります。新社会人のみなさんはくれぐれも気を付けてください。相手に大変失礼にあたるばかりでなく、言ってしまったことを大変後悔することになります。僕はもう、特定の個人に対してあけましておめでとうとは言わないことに決めました。間違いない挨拶は「今年もよろしくお願いいたします」だと痛感しました。考えなしの人に悲しいおめでとうを言われる人がないように。

湯シャン4

髪の毛に垢がついていた件を受けて、前回、新しい湯シャンの方法を書きました。前回はまだ机上での話でしたが、先ほど実際にやってみました。
正直、あまりにも無限に髪から垢が出てくるので、本当にシャンプーで落せるんだろうか、と少し思っていましたが、結果としては、きれいさっぱり落ちました。ドライヤーでかなり髪の毛を熱しても、垢は一切出てきません。シャンプーの洗浄力すげえな。
髪の洗い方ですが、手を「お断りです」の形にして、頭部側面方向にスライドさせるするようにすると良いです。もちろん、そのあと湯シャンするときは、手をわしづかみの形にして、頭頂部に向かってえぐるように打つわけです。
この新しい湯シャンの方法は、今後湯シャンのデファクトスタンダードとなっていくことでしょう。

湯シャン3

湯シャンによる悪影響は今のところなし、と先日書きましたが、ちょうどその日、悪影響を発見してしまいました。
その日はプールに行ったのですが、塩素のおかげで髪がゴワゴワしていて、家に帰ってからシャワーを浴びた後、ドライヤーをあてても、なかなか髪の毛が乾かなかったのです。
特に、根元のほうが、もう全然乾かなくて、こんなに乾かないことってある? と思いながらも、湿ったままですと雑記などが増殖しやすいですから、いつも以上にドライヤーをあてました。
そして、まあ頃合いかな、というところでドライヤーを切り上げたのですが、ふと、左の手のひらを見てみると、薄皮がめくれているように見えました。まるで、日焼けして皮がめくれているような、そんな風に見えました。
実際、左手の指を右手の手のひらに押し付けてゴシゴシしてみると、ぽろぽろと薄皮のようなものが剥がれていくではありませんか。これには同様しました。プールの塩素ってそんなにすごかったのか、と、思いました。
しかし、一方右手はどうでしょうか。右手を見てみると、左手とは違い、いつも通りの手のひらです。なぜ左手だけこんなに皮がめくれるんだろう。それに急にめくれたにしては、ヒリヒリしたりもしない。
そこで、ハッとしたのです。僕は、髪の毛を乾かすときどうしてた? 右手でドライヤーをもって、左手で髪の毛を散らしていた。右手はドライヤーしか触っていないが、左手は髪の毛を触っていた……。
試しに、まだ熱の残る髪の毛を右手でわしゃわしゃと触ってみると、先ほどまで何ともなかった手のひらが、まるで薄皮がめくれているような、そんな状態になりました。
知っている。僕はこれを知っている……。そう、インターネットで見たんだ……。「髪の毛の垢は湯シャンではどうしても落ちない」って……。その時は、髪の毛に垢がつくって、お前どんだけ脂っぽいんだよ(笑)と思っていた……。だがしかし……。これは……これが垢か……!


とまあ、ひとしきり動揺した後に、いろいろ検証してみたところ、次のことがわかりました。

  • 髪の毛の熱が冷めると、どんなに強く髪の毛をゴシゴシしたところで、手のひらに垢はつかない
  • ドライヤーで髪の毛を熱すると、やはり垢がつく

髪の毛から垢は出ませんから、頭皮から生えてくるときに、頭皮の垢が付着するんでしょうね。さて、そもそも垢とは何なのかとwikipedia先生に聞いてみると、古い角質と皮膚分泌物がまじりあったものだそうです。皮膚分泌室とはたぶん、汗と皮脂のことだろうと思います。頭のにおいについて話すと避けて通れない皮脂ですが、これはエマルション様の液体なんだそうです。エマルションとは乳剤のことで、ようするに皮脂というのは、ただの油ではなく、乳化した脂ということです。頭皮の脂が、食用油や機械油のように水で洗っただけでは落ちないものと違い、お湯で洗うだけで落ちる理由がここにあるわけですね。ただ、垢の場合は、これに古い角質、つまりタンパク質が混じったものなので、湯シャン、特に頭皮を揉むことに注力し、髪の毛自体をあまり摩擦させない洗い方の場合、髪に付着した垢を落せていなかったということなのでしょう。
今回、プールに入ったことで、髪に付着していた垢とプールの塩素が反応し、半固形化したために、極端にゴワゴワしたものと想像しています。ただ、プールの塩素濃度は水道水と大した変わらないそうなので、ひとえに塩素のせいというのも……どうかなと思ってはいますが、プールで泳ぐということは、結構な勢いで塩素水の塊を頭で受けながら1,2時間過ごすということですから、そんなに間違ってもいないだろうと思います。

さて、なんとなく髪の毛から垢がでる原因について想像はつきましたが、それで今後どうしたらいいのか、生活においてはそこが重要です。
湯シャンの仕方を工夫することで髪の毛の垢を落すことはできるでしょうか? 垢を落すには、摩擦が重要です。単純にゴシゴシやれば落ちるはずです。ただ、湯シャンの場合、シャンプーの泡のような潤滑剤がないので、ゴシゴシしにくいうえに髪も痛みそうです。じゃあシャンプー使えばいいじゃん、ということで今後は次のような湯シャンに切り替えます。

  1. シャワーで髪全体を濡らす
  2. シャンプーで髪の毛をもみ洗いする(頭皮にはあまり触れない)
  3. リンスで髪の毛を整える(頭皮には触れない)
  4. 頭皮をもみ洗いする

これで髪の毛の洗浄と、湯シャンを両立できます。最後に湯シャンを持ってくることで、シャンプーやリンスが頭皮に残ってしまうことも防げます。
これまであんまり毛を洗うってことを考えてきませんでしたが、焼肉に行った帰りを思い出せばわかるように、髪の毛にはかなりにおいがつきます。半端ない表面積ありますからね。これをシャンプーで洗うというのは、かなり良い考えに思えます。髪の毛をシャンプーで洗うなら、もう頭皮も一緒に洗っちゃえば? という気もしないでもありませんが、せっかく湯シャン続けてきたので、この方式で行きます。こうご期待。

湯シャン2

湯シャンはじめてから結構経つような気がしていましたが、どうやら1か月以上湯シャンしていたようですね。
まず、結論から申し上げますと、「別にフケ減った感じはしない」。そして、「髪にツヤがでてきたとか、そういった作用も感じられない」。
今のところ誰かにお前頭くさいなと言われることもなく、自分でも頭のにおいが気になることもなく、かゆみもないのではありますが、別に湯シャンしてるからって一つも良い影響を感じられていません。
もともとシャンプーを使っていたころから念入りに頭を洗う方ではありましたので、頭の泡を洗い落す手間が省けるという一点に関してのみメリットと言えます。あとリンスを使う必要がないことも良いことかな。
ググってみると、さらに何か月も湯シャンを続けて効果を感じる人もいるようですが、それって季節の移り変わりが影響しているのでは、と思わなくもない。
まあ、湯シャンは続けます。いまさらシャンプーするのも面倒だし……笑。フケはどうしようかな。もう皮膚科しかないんでしょうか。でも薬漬けの毎日になるのも嫌だしなあ。
あとは、最近暑くなってきたせいか、腕の紫外線アレルギーが猛威を振るい始めています。ボツボツやでほんま。今年は毎日、日焼け止め塗ろうかなと思ってます。

湯シャン

僕って、結構フケ出る方なんですよね。これに関しては、もう本当昔から、という感じで。
日記にも書いてあるんじゃないかなと思って、検索してみたら2005年にはフケが出ますという記事がありますね。2014年の今も出てます。9年間、僕の頭皮はいわば、野ざらしの状態であったわけです。
でも、ここ数ヶ月に至って、どうしようもなく「フケってみっともないなあ」と感じるようになり、シャンプーを変えてみました。
そのシャンプーというのが「馬油」を使ったシャンプーで、これが非常にぬめぬめしている。アブラっぽいシャンプーなんです。
フケがでるということは、シャンプー後に頭皮が乾燥しすぎているのか原因であるはずだ、という推測の元、このぬめぬめしたシャンプーを数ヶ月使ってみたのですが、別にフケが改善することはありませんでした。髪の毛にツヤがでることもなく、サラサラになることもなく、シャンプーを変える前と変わらない日常が、僕の目の前に、いや、僕の目の上(頭上)からやってくるのでした。
そこで追加で始めたのが、「椿油」です。やはり油が足りないに違いない。今度は馬油シャンプーで洗髪したあと、ドライヤーで髪を乾かす前に、椿油を3滴ほど手のひらに伸ばし、指の腹を使って、頭皮にすり込むように塗ってみました。
これはなかなか良かった。洗髪後24時間はフケが落ちてくることもなく、さらに副次的効果として、髪の毛にツヤがでました。もともと僕の髪の毛はいつもパサパサで、特に洗髪後はそれが著しく、なんとなく貧相な印象を与える相貌だったのです。髪の毛にツヤがあるっていいですよね。例えば小さい女の子の髪の毛って、みんなツヤツヤサラサラしていて、思わず舐めたくなっちゃいますよね。さすがにそこまで綺麗にはなりませんが、パサパサの髪の毛と比べるとかなり良かったです。
ただこれにはひとつ問題がありました。それは、油っぽくて、クサイということです。まあ、油なので。椿油単体のにおいとして嗅いでみると、まあ悪くはない。いい油のにおいですね。という感じなのですが、これが、頭皮に塗って、さらにちょっと時間が立って油の酸化が始まった頃になると、ねえちゃんと風呂はいってる? なんか髪の毛テカテカしてるし、その、においが、ね……? という、まるで不潔な人間のように扱われてしまうのです。これは不本意です。あと枕カバーが臭くなる。これも不本意
そういうわけで椿油はやめることにしました。
フケ撃滅に向けた次のステップは、何か。お医者さん行こうか? という気持ちも湧いてきましたが、それで「じゃあこの薬を毎日頭皮に塗ってください」という、ヤク漬けの毎日になってしまうのは嫌だ! 面倒くさい! と思ったものですから、まだ自分でできることはないか、つまり生活習慣で変えられるところはないものかと考えてみたのです。
そこで出てきたのが、「湯シャン」です。いまさらかー、そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、湯シャン、これはなかなか気軽に始められるものではありませんよ? いままでシャンプーで頭を洗ってきた現代の人々にとっては、シャンプーを使わないなどというのは文明に逆行する、愚かで野蛮な行為だとみなされています。もし、そんなことをして、明日からみんなに頭のクサイやつだと思われたらどうしよう? それならまだフケが出ていて、後ろ指さされるほうがマシだ……。悩み苦しみ、結局湯シャンという選択肢を諦めてしまっている人がどれだけいることでしょうか?
しかしそこはftem。大丈夫です。なぜなら僕はつい最近まで、椿油という油を頭に塗って、さんざん酸化した油のにおいを頭皮から放っていたのです。つまり、マイナスからのスタートなのです! どう悪く転んでも、現状維持、すなわち「やっぱりあいつの頭クサイわ」であり、もしうまくいこうものなら、「なんだかあいつ最近頑張ってるな! 実際、頭も臭くないし、フケもでてないじゃないか? ああいう頑張るやつを俺は評価したい! 来月から給料二倍だ!」こうなりますよね。
そういうわけで、1週間か2週間前から湯シャンを続けてるんですが、まあ、今のところ、まあまあ、ですね。においは特にないと思います。フケも、頭を掻いたりしない限り、つまり髪の毛をファサーっとやるくらいだと落ちてこないです。24時間位なら。ただひとつ意外だったのは、シャンプーを使わないことで、かえって髪の毛がパサパサになってしまったことです。風呂あがりもゴワゴワしてます。きっとシャンプーには髪の毛をコーティングするような成分が含まれているんでしょうね。
あと、湯シャンにしてよかったことといえば、やはりシャンプーを気にしなくてよくなったことです。僕は結構温泉が好きなんですが、温泉に備え付けのよくわからんシャンプーが苦手だったんです。もし、すごく洗浄力の強いシャンプーで、僕の頭皮が大変なことになってしまったら……と恐れる必要がなくなりました。いわば、シャンプーからの自立です。今の僕は、自分の指とお湯さえあれば頭を洗うことができる人間なのです。これは、シャンプーに頼らなければ頭ひとつ洗うこともできない人間と比べると、数段上のステージにいるといっても過言ではないでしょう。僕はシャンプーを超越したのです。
というわけで、今のところ湯シャンをしていても特に不利益がありませんので、このまま続けていこうと思います。なんでもネット情報によると、しばらく続けることで髪そのものも良い状態になっていく(湯シャン後に生えてきた髪の毛たち、いわゆるネオジェネレーションヘアー)そうなので、またしばらくしたら書きます。以上、よろしくお願いいたします。